夏の終わり
息子が大学に戻るために再びアメリカへ旅立った日、甲子園球場では高校野球の決勝戦が戦われていた。日差しは強く空は青く、どこか秋の気配がした。白球の飛び交う音と一緒に夏が終わったんだ。
あまり考えないようにしていた。いずれこういう日が来るんだから、息子が休暇で帰ってきたときにもあまり喜ばないようにしようと。去年みたいにさびしい思いをしたくないから、今年は『もう慣れた』振りをするつもりでいた。確かに少しは免疫が出来たと思う。『子離れ』免疫―それでもやっぱり寂しい…
この冬は帰省しない予定だから、次に帰って来るのは来年の夏。ずいぶん先だけれど、でも、秋には娘の結婚式に行くんだからそのときにちょっとだけ会えるかな。
あいつはあいつで頑張って、娘も娘で頑張ってるんだし、私は私で頑張るか。
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