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娘の婚約者の両親への手紙

そうだ、手紙を書こう。娘の婚約者の両親に。もてなしていただいたのだし、帰国の時には空港まで片道1時間以上かかる隣の州の空港まで送っていただいたのだし。(彼らにすれば自宅から往復3時間半ぐらいかかったのじゃないかな。)

こういう関係って、どういう関係なんだろう?日本では娘の嫁ぎ先の家と実家とは特別に行き来していないと思うけど。それは私の実家だけの話かな?日本でのことさえよくわからないけど、アメリカではどうなんだろう?

アメリカは個人主義の国だから、結婚した二人の両親同士って、結婚式のときぐらいの関係で、後は何にもないのかな?まったく考えたこともなかったし、それって一体誰に聞けばいいんだろう?

とにかく今回の訪問のお礼の手紙を書こう!

手紙を書くのは嫌いじゃない。日本語でなら。英語で書くのはちょっと時間がかかる。何しろスペリングがひどい。最近まで英語を教えていたりする手前、大きな声じゃあ言えないけれど、私のスペリングは悲しい。(息子がよく笑いものにする。「ママのハンドライティングは本当に上手だと思う。たぶん僕の人生の中であった誰よりもうまいと思う。中身を別にすればね。」)

友人に書くのとはちょっと違う。何しろ娘の将来がかかっている。娘を含めて私たち3人だけが彼らの知っている日本人だ。アジア人という点でもきっとそうかもしれない。私たちを見て『日本人はきっとこうなんだ』と思うに違いない。外交官の気分だ。

緊張するなあ。

とは言いながら、引き出しの中を探し回って、便箋を取り出して―日本風にすかしの入った和紙がいいかな―これに印刷しようかなー、なんて思ったら、思い出した。プリンタの黒インクが残り少なくなっていて、買わないといけなかった。すぐに買いに行こうか、それとも夫が言っていた(もうちょっと安く買う)のを待ってようか、どうしようか考えて、書くことにした。ハンドライティングだ。

それにしても自信がないなあ。夫に見せようかなあ。これでいいかなあ、あちらさまに無礼にならないと思う?って。でも、夫が帰宅するのはほとんど深夜だしね。疲れ果てていて、きっと週末にでもならないと読まないよね。まあいっか。私が勝手に書いとこう。

文法のミスも、多少の表現の不自然さも私は実は気にしたことがない。それはずうずうしいからだと息子が言うけれど、英語はセカンドランゲージなんだから仕方ないじゃん、というのが私の持論だ。流暢に書いてあるかどうかより、心がこもっているかどうかが大事なのだ。手紙の形式とか、雛形とか、そういうのは無視しよう。自分が思ったままを素直に書けばいいのだ。

かくしてつたない手紙を書き送った。うーん、そうは言っても不安はある。失礼にならないように、ちゃんと書けたかな?わたしの気持ち伝わったかな?

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