グッドシェパード見ました
The Good Shepherdはキリストを意味するようだ。なぜCIAにはtheが付かないのだ?と聞かれて、Godにはtheを付けない、と答えるシーンがあったけれど、CIAは神の上に立つもの、あるいは神そのものなんだろう。
アメリカの人たちはそれにしてもCIAが好きだなあ。感心してしまう。様々な事件や現象の裏側できっとCIAが陰謀しているに違いないと、その活動について疑惑を抱いている人は多い、というか、たいていの人たちはCIAなら何でもありだろう、と思っているみたいだが、それだけにCIAはよく映画になる。全米でIRAほど憎まれてはいないにしても、ここまで疑問視されつつも受け入れられているのはアメリカという国は世界のShepherdだと思っているからなのかな。
映画だけど、見る前はこんな長い映画(三時間近い)疲れるだろうな、途中で寝るかな、と思っていたんだけど、どうしてどうして全然長いと思わずに見た。スローなテンポで、というかゆっくりと始まって同じリズムで20年の歳月を行ったり来たりして、単調といえば単調なんだけどちっとも退屈ではなかった。
もうちょっと政治的な内容に突っ込むのかな、と思っていたけれど、そんなのではなくて、あくまでも国家への忠誠心と家族への愛との板ばさみにあう男の個人的なストーリーになった。長い映画を見終わって退屈というのでもなければ、では何かメッセージが伝わったか、というとどう受け取れっていうんだよ、ってところで。何だか宙ぶらりんな気持ちになった。
むしろ、シアターを出るときに脳裏に焼きついているのは、アンジェリーナ・ジョリーってよっぽど今旬なのね。本編前のトレーラーにも出まくりで、本編でも女子学生時代からからオバサンまで頑張ってつとめて、うーん、何だか彼女でお腹いっぱいになった気がする。それにしても、彼女の女学生はちょっときつかった!勘弁して欲しかった!
主演のマット・デイモンの場合は若くても年をとってもあんまり違和感ないよね。20の時から40歳みたいな顔をしてるんだから。(デイモンファンさんごめんなさい)きっとホントのCIAの諜報員って、007みたいなカッコ良過ぎるタイプじゃなくて、こういうどこにいても目立たない、地味なタイプが相応しいんだろうな、などと信じてしまいそうだ。デイモン君はこんな役をすると年齢不詳、個性埋没、自己主張喪失、に徹してしまえて実にうまいよね。もともとの野暮ったそうな風貌をうまく使って。
Jason Bourneシリーズではまた全然別の彼になるんで、やっぱり才能があるんでしょう。
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