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ヴァージニアテック大事件の日に。

今朝のラジオから身震いするニュース―アメリカヴァージニア州のヴァージニア工科大での銃乱射、32人もの学生が死亡。

とりあえず、娘のいる大学ではない。

なんてことだ。

人はいつか死ぬ。誰一人例外なく。
でも、こんな死に方を、殺され方をして、犠牲者の子供達の親の気持ちを思うといたたまれない。こんな若さでまるで虫けらみたいに殺されるために、子供を20年も愛しんで育てた親はいない。

我が子がそこにいたら、と思うとぞっとする。

CNNニュースの映像でキャンパスの様子が写る。緑の芝の美しい広々とした敷地に大学の美しいビルディングがたたずむ。こんな事件がなけれは、自由な空気と知性の高揚を求めて、弾けるような若さが行き交うキャンパスロードだ。ちょうどこんな風景を、こんな学生生活を夢見て、我が娘はアメリカに旅立っただけに、とてもよそ事には思えない。

この事件の犯人が同じ大学で犠牲者と同じように寮生活をする学生だ、というのもやるせない。お高くとまった学生達に反感を持つどこかの異常者ではない。銃口の向こうにいる学生たちと机を並べて学び、同じ屋根の下に暮らし、カフェテリアで食事し、きっと授業の合い間にはコーヒーを片手に議論したり冗談を交わしたりしたに違いない仲間の学生だ。

怒りを吐き出すのに、彼には銃が必要だったのだろうか。仲間の学生達を何十人も巻き添えにしない事には嫌いな世の中とさよならできなかったのだろうか。そんなに追い込まれるまでに自分から学校を去る事だって出来たのに、学校の外の人生は彼には考えられずに終わってしまったのだろうか。(犯人の動機も何も、名前さえまだ公表されていないから、もちろん私が勝手に推測しているだけだ。)

どんなに頑張って生きてもたいていの人はあと100年も生きたりしない。たとえこの地球があと何十億年続いたとしたところで、誰の人生もこの一度きりだ。(あの世での永遠の人生を信じている人と、生まれ変わりを信じている人にとっては別かもしれないけど、もちろん。)長くても数十年で、きっとみんなこの世を去る。そんなに急ぐ必要はない。

彼には急ぐ理由があったのだろうか。彼が人生を急いで、30人以上の若者達が道連れになったのだろうか。

娘よ―
人生を急いでいる誰かの巻き添えで道連れになってしまわないようにしなさい、などと母が言っても無駄な事は分かっている。そんなことは防ぎようがないのよ、と言い返されそうだ。その通りだろう、きっと。
でもこれが私の母としての願い。
どんなにささやかでも、たった一度だけ自分に訪れた大事な人生だ。その短い一生の中でできる事なら夢を追いかけて輝いて生きて欲しい。でも、例えばその夢が破れたとして、例えば自分が人に賞賛されるような大きなことも出来ないと気づいたとして、それでもやっぱりあなたの人生は価値あるものだということを覚えておいて欲しい。人類の長い長い命の営みの中であなたに託された貴重な一瞬が人生だ。感謝して大事にしよう。授かっただけですでに幸せなのだから。

それから―
この事件とは関係ないのだけれど、今日ひょっとしてここを覗いてくださっていたら、くみこさんにありがとう。心に染み入る話が出来ました。久しぶりに人と話した気がしました。

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コメント

こちらこそ本当に本当にありがとう。心に青空が広がりました。
また、お話しましょうね。

投稿: くみこ | 2007年4月26日 (木) 20時31分

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